2006年07月22日

朝日新聞のダブルスタンダード

/>靖国神社に関する先帝陛下のお言葉のメモが発見されたという「スクープ」について、案の定、朝日新聞を初めとする左翼系のメディアがこぞって取り上げています。

そのほとんどが「先帝陛下もこのようにA級戦犯の合祀に反対されていたのだから、A級戦犯を分祠するべき」といった論調です。

朝日新聞7月21日社説
0721朝日新聞社説.jpg今回の日経のスクープなるものは先帝陛下も、これをメモした富田氏も外部に発表しようという意図があったはずがありません。
先帝陛下はご贔屓の力士の名前さえ発言されないほど、ご自身のご発言には気をつかわれていました。

さらに、安倍官房長官も記者会見で表明されているように、天皇陛下を政治利用することは厳に慎まねばならないことです。もしも、「陛下がこうおっしゃっているのだから、こうするべきだ」というように政策が決まるようでは、これは絶対君主制の政治体制と何ら変わらないことになってしまいます。

朝日新聞は昨日の社説で先帝陛下のお言葉を重く受け止めよと主張していますが、今年の2月3日の社説は以下のように主張しています。

以下、ぼやきくっくりさんの2月3日エントリーより引用させていただきます。

 皇位継承のあり方をめぐり、天皇陛下のいとこにあたる寛仁(ともひと)さまの発言が相次いでいる。

 昨年、会長を務める福祉団体の機関誌に随筆を寄稿したのに続き、月刊誌「文芸春秋」などでインタビューに応じた。さらに産経新聞と、同社が発行する雑誌「正論」にインタビューが載った。

 初代の神武天皇から連綿と男系が続いているからこそ皇統は貴重なのだ。戦後に皇籍を離れた元皇族を復帰させるなどして男系維持を図るべきだ。いずれもそうした趣旨の発言である。

 小泉首相から皇位継承のあり方を諮問された有識者会議は、女性天皇やその子の女系天皇を認める報告書をまとめた。政府はこの報告書に沿って皇室典範の改正案を準備中だ。

 寛仁さまの発言は、この報告書や首相の方針に異を唱えるものである。

 だれを天皇とすべきか。皇位継承は天皇制の根幹にかかわる問題だ。国民の間で大いに論議しなければならない。

 皇族にも様々な思いはあるだろう。自らにかかわることだけに当然だ。だが、それを外に向かって発言するとなると、どうか。改めて考える必要がある。

 当事者である天皇や皇族がどう考えているのかを知りたいと思う人もいるだろう。自由に話をさせてあげたらいい、という人もいるにちがいない。

 皇太子妃の雅子さまが体調を崩したときに、私たちは社説で、心のうちを率直に語ったらどうかと主張した。

 しかし、今回の一連の寛仁さまの発言は、皇族として守るべき一線を超えているように思う。

 寛仁さまはインタビューで「皇族は政治にタッチしないという大原則があります」と述べている。その大原則に反するのではないかと考えるからだ。

 憲法上、天皇は国政にかかわれない。皇位継承資格を持つ皇族も同じだ。

 寛仁さまは皇位継承については「政治を超えた問題だ」と述べている。歴史や伝統の問題ということだろう。

 しかし、天皇制をどのようなかたちで続けるかは国の基本にかかわることで、政治とは切り離せない。まして、いまは政府が皇室典範の改正案を出そうとしている時期である。

 たとえ寛仁さまにその意図がなくても発言が政治的に利用される恐れがある。それだけ皇族の影響力は大きいのだ。

 天皇は日本国民統合の象徴だ。国民の意見が分かれている問題では、一方にくみする発言は控えた方がいい。これは皇族も同じである。

 天皇陛下は記者会見でたびたび女性天皇や皇位継承について質問されたが、回答を控えてきた。皇太子さまも会見で質問されたが、やはり答えなかった。

 おふたりとも、憲法上の立場を考えてのことにちがいない。

 寛仁さまひとりが発言を続ければ、それが皇室の総意と誤解されかねない。そろそろ発言を控えてはいかがだろうか。


自分たちの主張に都合の悪い皇族のご発言に対しては「発言を慎め」と言い、今回のように自分たちの主張に合致するご発言は「重く受け止める」ということでは単なるご都合主義以外の何物でもありません。

さらに、同じくぼやきくっくりさんのエントリーより引用

最近の朝日新聞の増長ぶりには目に余るものがありますね。
 先月、朝日は社説で小泉首相に向かって「全国の新聞のほとんどが参拝をやめるよう求めている。我々『言論人』の意見を聞け」と書きました。その時私は「新聞ってそんなに偉いの?」とぼやいたんですが、あの社説は今日の前振りでしかなかったんですね。首相どころかご皇族に対して注文を付けるとは!

 しかも普段は「皇族にも人権がある」「開かれた皇室を」「どんどんご発言を」みたいなこと言ってるくせに、今日は一転、「皇族は発言するな」。よくもまあいけしゃあしゃあと。


首相に対して己の意見を聞けと突きつけるほどの権威ある新聞であるならば、こうしたご都合主義は廃してもらいたいものです。
いったい、自分たちを何様だと思っているのか。

今回の「メモ」により、鬼の首を取ったようにはしゃいでいる左翼系メディアですが、以下のことにはどのように応えるのでしょう?

先帝陛下は靖国神社に行幸されなくなってからも、毎年正式な勅使を春と秋の例大祭にはお遣わしになっている。今上陛下の御代になってからも勅使は毎年お遣わしになっている。皇族方も靖国神社に足を運ばれている。

靖国神社と同じく全ての戦犯を含めた毎年の戦没者慰霊式にはご出席になってお言葉も述べられている。

一身を擲ってでも国民と全ての戦犯とされた人々の命をお守りになろうとされた先帝陛下が今回のメモにあるようなことをご発言になるとはどうしても信じられません。
一部には徳川侍従長の発言メモならつじつまが合うという見解があります。さらに問題の4月28日には富田長官と徳川侍従長が面会しているという事実もあるようです。

それでも問題のメモの真贋については現時点では判定のしようはありません。
しかし、少なくとも大手のメディアや政治家は先帝陛下のご発言をこうも易々と政治利用するという品のない行動は即刻慎んでもらいたいと思います。
posted by 小龍景光 at 21:41| ☔| Comment(4) | TrackBack(0) | 政治 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
こんにちわ!
Posted by ヌードル at 2006年07月23日 12:53
こんばんは〜。

暑さに負けそうです。
8月中旬までに文芸春秋の8月号を読もうと思っています。
Posted by 鈴蘭 at 2006年07月26日 01:38
鈴蘭さん

文藝春秋の8月号も良さそうですね〜。
別冊正論の第3号もなかなかでした(^^)
Posted by 小龍景光 at 2006年07月28日 00:22
景光さん、暑くなりましたね。
お変わりなくお忙しいのなら 安心です。^^
Posted by minmin at 2006年08月03日 16:54
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:


この記事へのトラックバック
×

この広告は1年以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。