2006年06月16日

靖国神社のこと

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一昨年に誕生した従弟の子供を描いてみました。立派な日本男子に育って欲しいなと思います。


ぼくはときどき皇居の周りの散歩をします。千鳥ヶ淵や北の丸公園、東園に二の丸庭園苑池・・・。東京の中心とは思えないほど緑豊かで美しいところです。四季折々の風情を楽しむことができますのでお勧めスポットです。特に桜の季節には半蔵門の方から千鳥が淵に入って九段上に抜けて、靖国神社にお参りしてから九段下に出て半蔵門線で帰ってくるのがマイルートになっています。


【■経団連・奥田氏「次期首相は参拝してほしくない」朝日新聞2006年6月16日】

日本経団連の奥田碩・名誉会長(トヨタ自動車会長)は15日、TBSの番組収録で、次期首相は靖国神社に「行かなければいい」と語った。日中間の関係改善を考え、「首脳同士の話し合いが数年間全然途絶えている。これは非常にまずいことだ」とし、次期首相に靖国不参拝を求めた。

奥田氏は昨年9月、中国の胡錦涛国家主席と北京で極秘に会談したが、これだけでなく過去に「4、5回会った」とも明らかにした。

経団連幹部によると、奥田氏はトヨタのアジア地域販売担当幹部の時代から中国要人に深い人脈があり、経団連会長時代にこれを生かして日中関係の改善に動き、小泉首相には水面下で靖国参拝再考を求めてきたという。

靖国問題をめぐっては、小泉首相に靖国神社参拝を再考するよう求めた経済同友会の北城恪太郎代表幹事も15日の記者会見で、再考の気配が小泉首相にないため、アジア経済の良好な関係を望む人々の関心は次期首相の考え方に移っている、という見方を示した。

東京で同日開幕した世界経済フォーラム・東アジア会議の参加者らの意見を代弁する形で、北城氏は「小泉首相のことについて参加者が議論している感じはなく、次のリーダーがどうされるかが関心事だ」と語った。



要するに商売の邪魔になるから中国人の言うことを聞いて靖国神社に参拝するなと言っているわけです。ここまで日本の経済人は堕落してしまったのかと情けなくなります。経済人ばかりではありません。
「国立追悼施設を考える会」の議員たちも中国と韓国に迎合して靖国神社への首相の参拝は違憲の疑義があると明記した「中間報告」をまとめたそうです。

【無宗教の国立戦没者施設建設を提言 自公民有志議連 産経新聞2006年6月15日】

自民、公明、民主3党の国会議員有志でつくる「国立追悼施設を考える会」(追悼施設議連、山崎拓会長)は15日の総会で、戦争による「死没者」を対象にした無宗教の国立追悼・平和祈念施設の建設を政府に求める中間報告をまとめた。
中間報告で打ち出した国立追悼施設は、平成14年12月に福田康夫官房長官(当時)の私的懇談会「追悼・平和祈念のための記念碑等施設の在り方を考える懇談会」が提言した内容とほぼ同じ。中間報告は「国として戦没者の追悼を行う場合、海外とりわけ近隣諸国からどう受け取られるかも十分配慮する必要がある」と主張。政府に対し「施設の名称、内容、場所等を早急に調査すべきだ」として、19年度予算への調査費計上を求めた。

また、靖国神社については「太平洋戦争」以前の戦没者遺族にとって「かけがえのない追悼施設」と位置付け、空襲などで亡くなった民間人や戦後、国のために殉じた人を祭っていないことや「限定された戦没者のみが祭られるのが基本なのに、戦死者でないA級戦犯が合祀(ごうし)されている」ことを問題点として列挙。首相らの公式参拝は憲法違反の疑いがあるとした。



国と国との関係では絶対に譲ってはならない「原理原則」が存在します。戦後の日本外交はその原理原則をことごとく踏みにじってきた外交の歴史です。
保守政党の議員までが他国の内政干渉を許し、あまつさえそれに迎合するような意見を表明しているのです。ぼくはこの「国立追悼施設を考える会」の議員たちの名前は決して忘れません。選挙においては、将来にわたって彼らに投票するつもりも全くありません。

幸いなことにトヨタの自動車はこれまでにも買ったことはないですし、ビジネスでもIBM製のコンピュータは使ったことがないですが、これもこのまま続けていこうと思います。
しかし、次の経団連の会長であるキヤノンの御手洗氏は奥田氏とは全く違うお考えをお持ちのようですので少しは安心しています。これまた幸いなことに父の代から我が家のカメラはキヤノンが多いんです(祖父はライカ一本やりでしたが・・・)。


戦後は1945年8月15日以前の日本を全否定する教育が実施されていましたので、戦前戦中の日本人は軍国主義の暗黒時代を生きていたかのように教えられてきました。しかし、ぼくは幸いなことに戦前戦中の日本に生きていた人からさまざまな話を聞く機会があり、あの当時の日本人がそのように感じながら生きていたとはとても思えなくなりました。

確かに大東亜戦争の末期には国家総動員法も制定され、あらゆる物資が軍需優先になり国民の生活も大変苦しくなっていたのも事実でしょう。でも、祖父母や両親、叔父や叔母たちの話を聞いても決して無理やり戦争をさせられていたのではなく、多くの日本人が白色人種の世界支配に対抗する正義の戦いを遂行しているんだという誇りを持っていたように感じます。
それに第二次世界大戦のような地球規模の戦争を行っていれば、国家体制が戦争中心に運営されるのは日本だけでの話ではなく、連合国側でも事情は同じです。記録映像を見てもアメリカでだって軍需工場で女性たちが汗を流している姿を見たことがあります。

大東亜戦争を戦った日本人は、日本とアジアの発展を心から信じていたんではないでしょうか?確かに戦争ではなく外交交渉ですべてが決着できれば一番いいでしょう。そのための努力は疎かにしてはいけないです。しかし、近世の世界は弱肉強食の帝国主義が正義といわれた時代であり、欧米諸国はアジアやアフリカの国々を武力を行使してでも植民地にすることが正義だと信じていたのです。

そのような国際環境の中でただ日本だけが独立自存の道を選び、明治以来、長く苦しい時代を戦い抜いたのです。

そうした歴史を振り返ったとき、日本の将来を信じてその礎となって散華された方々を祀っている靖国神社に参拝することと商売を秤にかけていいものでは絶対にありません。


一、我ハ神州不滅ヲ信ジテ悠久ノ大義ニ就ク、後ニ続クモノヲ絶対ニ信頼シテイヰル

さうだ、自分は兄の後に続かねばならないのだ、家の為大きくは國家の為に尽す、これが亡き兄に報ゆる自分の第一の務だと堅く心に誓つて、墓前を立つた。

(小出敬一「墓参」、『たがね』第一巻第二号、昭和二十一年十一月)




素子 素子は私の顔を能く見て笑いましたよ。私の腕の中で眠りもしたし、またお風呂に入ったこともありました。素子が大きくなって私のことが知りたい時は、お前のお母さん、佳代叔母様に私のことをよくお聞きなさい。私の写真帳もお前のために家に残してあります。

素子という名前は私がつけたのです。素直な、心の優しい、思いやりの深い人になるようにと思って、お父様が考えたのです。私はお前が大きくなって、立派なお嫁さんになって、幸せになったのを見届けたいのですが、若しお前が私を見知らぬまま死んでしまっても、決して悲しんではなりません。お前が大きくなって、父に会いたいときは九段にいらっしゃい。そして心に深く念ずれば、必ずお父様のお顔がお前の心の中に浮かびますよ。

父はお前が幸福者と思います。生まれながらにして父に生き写しだし、他の人々も素子ちゃんをみると真久さんにあっている様な気がするとよく申されていた。またお前の伯父様、叔母様は、お前を唯一の希望にしてお前を可愛がって下さるし、お母さんも亦、御自分の全生涯をかけて只々素子の幸福をのみ念じて生き抜いて下さるのです。必ず私に万一のことがあっても親無し児などと思ってはなりません。父は常に素子の身辺を護っております。優しくて人に可愛がられる人になって下さい。お前が大きくなって私のことを考え始めたときに、この便りを読んで貰いなさい。

追伸 素子が生まれた時おもちゃにしていた人形は、お父さんが頂いて自分の飛行機にお守りにして居ります。だから素子はお父さんと一緒にいたわけです。素子が知らずにいると困りますから教えて上げます。

海軍少尉 植村真久 神風特攻・大和隊
昭和19年10月26日 比島沖にて戦死 25歳



「後ニ続クモノヲ絶対ニ信頼シテイヰル」・・・・戦陣に散華された多くの将兵の正直な気持ちだったのではないでしょうか?
そして植村少尉の遺書にある「お前が大きくなって、父に会いたいときは九段にいらっしゃい。そして心に深く念ずれば、必ずお父様のお顔がお前の心の中に浮かびますよ。」の言葉。ここでいう「九段」とは東京九段にある靖国神社を指していることは言うまでもありません。

後の世の日本人が靖国神社に参拝することを、違憲だの中国との商売がやりにくくなるから中止しろだのと言っていることを知ったら英霊のみなさまがどう思われるか・・・。

6月14日の産経新聞の記事からテキストを起こしておきます。一部考え方の異なる点はありますが、中国の基本的なスタンスの考察については大きく肯定できるものがありますのでご参考までに。

■【靖国参拝の考察】寥建明氏 真の狙いは日本の服従 産経新聞 平成 18年 (2006) 6月14日[水]

小泉純一郎首相の靖国参拝を中国政府などが非難することに対する国際的考察として香港出身の中国系在米ジャーナリストの寥(りよう)建明氏は中国の真の狙いは日本を服従させることにあり、参拝中止の要求は不当だとする見解の論文を産経新聞に寄せた。

中国は日本の小泉首相が靖国神社を参拝するたびに、その参拝が「日本の侵略戦争の美化や軍国主義の復活のため」だと糾弾する。そしてその結果、「13億の中国人民の感情が傷つけられる」とも非難する。だがこれほど事実から離反した主張もないだろう。

日中間の靖国問題というのは実は真の問題は日本がなにをするかしないかではなく、中国がなんであるか、にあるのだ。中国は日本に対し長い年月、いわゆる「歴史問題」での苦情を表明してきたが、この苦情は実はきわめて利己的で計算された戦術なのだ。戦後すでに60年以上が過ぎ、日本が戦前戦時とはすっかり変わり、平和主義的、民主主義的な国家になったことを無視して、中国は「侵略や残虐行為を悔いない日本」という絵図を描くことに努めてきた。

中国はその時その時の日中間の交渉の対象となりそうな対立案件について日本側から譲歩を奪い取るために、いつも日本側の戦争への罪の意識を最大限に利用してきた。シンガポールのリー・クアンユー元首相が最近、小泉首相に語ったように、中国は靖国問題を使って、日本への心理的圧力をかけているだけなのだ。

中国が提起する靖国問題というのは、確かに中国の国民の感情や心情にからむ面もあるが、基本的には加工された問題である。私自身は小泉首相が昨年10月に5回目の靖国参拝をすませた後に述べた言葉に同意する。「日本の戦没者への心からの弔意を表することに対し外国政府が日本国民にとって、それがよいとか悪いとかを述べるべきではない」という趣旨の言葉だった。

では小泉首相あるいはその後継の首相が対中関係を良好にするという目的で靖国問題などに関しすべて中国側の要求に従って、以下の言動をとった場合を想像してみよう。

まず第一は首相が靖国にもう決して参拝しないと言明することだ。第二には首相が日中間で摩擦が起きるたびに過去の戦争での侵略や虐殺を謝罪する。第三は中国が不快だとする歴史教科書はすべて禁止することである。

さて日本が中国にこうした土下座同様の行動をとれば、中国は過去をすべて水に流し、日本を決定的に許すだろうか。答えはノーである。中国は間違いなく「日本は十分に悔いてはいない」と主張するだろう。日本が国連安保理の常任メンバーになることにも依然、反対する。中国の潜水艦はなお日本の領海に侵入してくる。そして日本が中国に十分、追従していないとみなされたときには、昨年春のように反日デモはいつでも起きてくる。

私も数年前に靖国神社を訪れたことがある。拝む前に賽銭(さいせん)を投げる慣習にも従った。その際、私は自分のしていることを明確に理解していた。小泉首相も述べるように、「平和のために祈った」のだ。私もA級戦犯が240万の他の霊とともに合祀(ごうし)されていないほうがよいとは思う。だがその合祀を含めて靖国で単に祈りをささげれば、私は自動的に日本の軍国主義の支持者となるのか。そんな考えはナンセンスだ。

もし私が台湾人で、祖父が日本の軍隊の一員として戦死したとすれば、定期的に靖国に参拝するだろう。ただし祖父がアジア民族を欧米の支配から解放するための正義の戦争に加わったと信ずるからではない。肉親への追憶と弔意を表したいからだ。このように私は靖国神社への抵抗はないが、遊就館の展示には他国民への侮辱が含まれていると思う。その展示の一部は日本の戦争の動機を美化し、過誤の行動をごまかし、戦争の歴史を歪曲(わいきょく)して提示している。中国政府が日本に浴びせる非難のすべてを正当化してしまうような内容があると思う。

しかし最重要な点を忘れてはならない。遊就館は靖国神社同様、政府ではなく民間の基金で運営される民間の施設だということである。もし日本政府が運営していれば、非難は大変なものになろう。だが中国側は日本が中国とは異なり、自由で民主主義の国であり、言論や表現の自由は法律で保障されているという事実を無視して、日本を糾弾する。民主主義国では中国と異なり、不人気で不正確な見解でもその表現が許容されるということなのだ。

中国が日本に対し真に抑えつけたいことは「歴史に関する苦情」に偽装されてはいるが、実は日本がノーといえる国になることなのである。日本が自己主張を明確にすることだ。このことは小泉首相が日本を「普通の国」にしようとする熱望の枢要な点だろう。日本がそうなれば、日中関係にも新たな要素が注入されることとなる。となると、中国はもはや中華帝国のように振る舞い、日本にいつも弱気な追従をさせることができなくなってしまう。

しかしそれにしても中国共産党がその過酷な支配下で日本の占領下でよりも多くの中国人民を死へと追いやった事実から顔をそむけながら、日本に向かって、正直な歴史を語ることを求めるとは、なんという倒錯だろう。


【プロフィル】寥建明

米国留学後、1992年に香港の亜洲週刊の記者、95年に星島日報の国際部長、97年に香港経済日報の記者から99年に香港最大の新聞の蘋果日報の記者、2003年に編集長。その後、同紙の政治コラムニストを経て、米国駐在特派員。05年から在米の記者として独立し、米国や香港の新聞数紙に定期コラムを執筆している。

posted by 小龍景光 at 23:45| ☔| Comment(6) | TrackBack(1) | 政治 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
奥田名誉会長は、市場としての中国を意識して、ああ言った発言をされるのでしょう。

私は大使館へのデモや日本人の商店への投石などを煽る中国政府が嫌いです。

日本からの出資を引き上げ、国の人口の多さならインドに(中国で車に乗れる人の割合は少なくても、総数では多いのでしょう。)、国の面積の広さならロシアやブラジルにシフトすべきだと思います。
Posted by きりや at 2006年06月17日 17:05
きりやさん

全く同感です。中国や韓国はどこまで行っても日本が嫌いなんでしょう。中華思想の双璧である両国にとって日本は蔑視の対象でしかないのに、気がつけば自分たちの先を歩んでいることが気に入らないのです。

聖徳太子以来、日本は大陸に関与してない時期の方が圧倒的に長く、大陸に関与してロクなことにはなってないという歴史を歩んできました。

中国とは一線を画していたほうがいいと思っています。
Posted by 小龍景光 at 2006年06月17日 21:40
Kちゃん、これって写真ではないのですか?
アップして見ると、確かにタッチが違うって思いましたけど…。
これって、高度なテクニックが必要なのかしら。

本題からはずれたコメントで御免なさい^^;
Kちゃん、可愛いわね^^
Posted by メディ at 2006年06月18日 01:33
こんばんは

長い内容なので読むのに二日もかかってしまいました(笑)

発想が違う国ということをまず認識すべきなのですね。

何でも日本を悪く言う材料にしているみたいですね、中国は。
(ただいま勉強中です)
2003年のトヨタのCMが中国国内で物議を醸したことを知りました。
それでも中国で経済活動をすることの大変さを実感しなかったのでしょうか。
それに、マイカーブームに便乗したい気持ちは分かりますが、一人1台ずつ乗るようになったら資源、環境問題が出てきてしまいます。
これらを含めて、地球規模で考えて欲しいと思います。
でも、残念ながらトヨタは目先優先みたいですね。
Posted by 鈴蘭 at 2006年06月18日 01:43
メディさん

Kちゃんは男前になりそうな予感・・・。
はやくも3人の女の子を渡り歩いているみたいだよ(^^)

この絵の状態までは、フォトショップとタブレットって言うツールさえあれば、根気が続けばまあ、誰でもできると思うよ。でも、根気が大変!最後はいい加減になっちゃった・・・(ー。ー)フゥ
Posted by 小龍景光 at 2006年06月18日 02:18
鈴蘭さんへ

その通りなんです。なまじ同じ文字を使い「仏教」とか「儒教」による共通認識があると思っているのが大きな間違いのような気がします。

儒教も仏教も日本に入って大きく変質しました。似てはいるけど全く否なものです。

そして「共産主義」という「科学的」な思想の国になっても基本は「中華思想」のままでいますから、日本など「東夷」としか思っていない、言い換えれば他の「国」を心の底では認めていないのだとお思います。

だからこそ日本の首相に「靖国神社への参拝を止めるよう厳命した」などという不遜な発言がされるわけです。
Posted by 小龍景光 at 2006年06月18日 02:25
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靖国参拝の正当性
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