2006年06月12日

教育基本法のこと

【■【主張】教育基本法改正 民主党の対応は不可解だ  産経新聞

今日はいよいよワールドカップでの日本vs.豪州戦が行われます。ピッチ上でだけではなく、ワールドカップの舞台でもさまざまな「諜報戦」が行われているようです。以下、産経のWebサイトからの引用です

そんな俊輔に対し、豪州は"俊輔封じ"といえる対策を取ってきた。ヒディンク監督がブンデスリーガ関係者を通じ、試合直前の水まき、芝刈りをしないよう求めていることが分かった。国際サッカー連盟(FIFA)管轄と思われがちなピッチ整備だが、実はドイツ協会が一任されているため可能な要請なのだ。

韓国を率いた日韓大会では、素早さを生かすため韓国協会に芝刈りと水まきを依頼。4強進出の"影の原動力"とした。そして、今度は逆に日本の速攻を封じる作戦。しかし、俊輔は「水まいてくれた方がいいけど、すぐ乾いちゃうでしょ」と意に介さず。万全の準備に自信を持つ。


諜報については本日のエントリーの後段でも触れていますが、諜報戦を制するものが実戦も制することになるのです。

教育基本法の改正について民主党は与党案への対案である民主党案を継続審議にしない方針を固めたそうです。今回の民主党案は与党案と比べても分かりやすい日本語による大変優れた内容だと思っていました。党内に社会党系の議員も抱えている同党の対案としては秀逸だといってもいい内容でしたし、事実自民党議員からも評価されていました。

ところが、このようにあっさり廃案にするということは、そもそも今国会で成立する可能性はなく、保守層を民主党よりに取り込むための単なるパフォーマンスだったと思われても仕方ないでしょう。今回の対案が民主党から提出されたことで本当の意味での二大政党時代に入る糸口が見つかったと嬉しく思っていたのですが、期待を裏切られた気持ちでいっぱいです。鳩山由紀夫幹事長は「1年あるいは1年半、慎重に議論を進めることが必要だ」と言っている。だが、政府案は3年に及ぶ与党協議会での議論を経て作成され、民主党案も同党教育基本問題調査会における2年近い検討を踏まえたものだ。それ以前の教育改革国民会議や中央教育審議会での審議を含めると、6年を超える。いたずらに時間を費やすことは許されない。

皇室典範の改正問題のように、国民の見えないところでわずかに一年の「有識者」と呼ばれる人たちによる会議で、肝心の皇族の意見すら聞かずに2600年の伝統を覆すようなことを「拙速」というのだと思います。

教育現場では現在の教育基本法の弊害により幾多の弊害が出てきています。ここまで議論が積み重ねられてきたわけですからこれ以上の遅延は許されないと思います。

教育という「国家百年の計」の根本にかかわる問題なのです。特定の宗教団体におもねるような内容ではなく、将来を担うべき日本人を育成するという視点にたってしっかりとした改正をしていただきたいと思っています。

そのための非常に大きな要素として民主党案に期待していただけに今回の決定は残念でなりません。いったい、何のための対案だったのか・・・・。


外務省、「上海事件」受け諜報対策を強化http://www.yomiuri.co.jp/politics/news/20060611i101.htm

諜報対策を強化した内容がこの程度なんでしょうか?いったい外務省という官庁は諜報活動に対するきちんとした認識があるのか疑わしく感じます。

ぼくは1980年に父の仕事の関係で海外に暮らしたことがありますが、このハニートラップについてはまず最初に徹底されたことを覚えています。一民間企業の駐在員の家族でさえハニートラップに関する注意事項は初歩の初歩でした。

国益と国益が激しくぶつかり合う外交で諜報とは避けて通れないものです。少なくとも先進国で専門の諜報部門を有していないのは日本だけです。日本にはスパイ防止法すらありません。国家の機密を漏洩した場合の罪が単なる窃盗になってしまう国です。

上海の痛ましい事件を教訓にするのであれば、もっと根本的な問題解決を図ることが重要だと思います。かつての日本の諜報活動は非常に優れたものでした。

その一例が世界でもまれに見る諜報活動の成功例とされている謀略の中心が陸軍の明石元二郎大佐による対露工作です。明石大佐はレーニンを支援することによって帝政ロシアの足元を揺るがし日露戦争の勝利に大きく貢献しました。

国際派日本人養成講座より引用

レーニンは「日本の明石大佐には、感謝状を出したいほどだ」と言った。

明石が任された機密費は総額10万円、現在の貨幣価値にして100億円を超える。明石は活動家にはふんだんに資金提供したが、宿や食事など自らのためには出費を惜み、3割の資金を戦争後に返却した。
明石の謀略活動は、世界史的に見ても最も成功したものの一つであろう。それは日露戦争の勝利に貢献しただけではない。第一次ロシア革命を起爆し、そのエネルギーが1917年の第二次ロシア革命で遂に帝政打倒を実現した。



しかも帝政ロシアの崩壊によりフィンランド、ポーランド、バルト三国も独立の悲願を達することができたのです(もっともソビエト連邦の成立後は再び非常に強い圧力を受けるようになってしまいましたが)。諜報活動とはこのように歴史そのものを動かすことすらあります。

理想論としては諜報活動など行われない国際関係のほうがいいのかもしれません。しかし、現実には国際関係とは常に緊張状態にあり日本一国だけが目をつぶり続けることは、国民の安全に対する行政の怠慢としかいえないと思っています。

外交の最前線に立たれる方の緊張感は大変なものであると思います。また、こうした諜報活動を行うとなればなおのことでしょう。

国のため、日本人のためにこうした活動をするためには自己を犠牲にしてでも公に奉仕するという気概が必要だと思います。エリートというのは庶民の味わう楽しみを犠牲にしてでも、公のために尽くすことを喜びとし、ノブレスオブリージュ(貴人の義務)を果たし、辛い運命に耐えることのできる者のことです。

そうした人材を育成するために、日本人としての誇りと自信を持ち社会に貢献できる教育システムが必要になります。

もはや民主党には期待はしませんが、与党案の問題点である『愛国心』と『宗教教育』の問題点をクリアして、なんとかして秋の国会で改正に漕ぎ着けてほしいものです。
posted by 小龍景光 at 20:05| ☔| Comment(2) | TrackBack(1) | 政治 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
一向に解決に向かわないですね。

政策が評価されないのが問題だと思います。
例えば、社会保険庁の資金運用の無駄遣いの責任をだれも取っていません。
これが民間なら懲罰の対象になるはずです。
教育に関してもこれは単なる先延ばしではないでしょうか。
遅らせている責任は取らなくても済むのですから。

ノブレス・オブリージュの精神がこの日本にはない!
それが育ちにくい環境です。

悪しき伝統ほど生命力が強いものですが、良き伝統を作り上げるには、長い時間が掛かるものです。

でも、ノブレスの精神は私のような庶民も持たないといけないことですよね。

Posted by 鈴蘭 at 2006年06月12日 22:23
鈴蘭さん

>ノブレスの精神は私のような庶民も持たないといけないことですよね。

その通りだと思います。そして、そういう国は強い国力を持っていることになるんだと思います。
Posted by 小龍景光 at 2006年06月12日 23:57
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